夫婦で【つみたてNISA】×【eMAXIS Slim】長期投資実験2回目

お金・副業

いま「つみたてNISA」というお得な制度が注目を集めています。

つみたてNISAは2018年から国が始めた制度ですが、

100円から積み立てが可能
本来かかる税金がかからない
金融庁が低コストで優秀な金融商品を厳選している

ということで、今まで投資に縁がなかった人でも興味を持ちはじめた方もいるのではないでしょうか。

米国株式と全世界株式はどのように違うのか。夫婦でそれぞれ実際に投資をして、月1で報告します。

長期投資実験リアルショーの連載記事の2回目、ぜひ皆さんの資産形成の参考にしてください。

夫婦でつみたてNISA

私たち夫婦もつみたてNISAでインデックスファンドの投資をすることにしました。

私はeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)
米国を代表する500社の株式に投資ができます。(2020年12月より積立開始)

夫はeMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)
これ1本で、世界中の株式に投資ができます。(2021年1月より積立開始)

この2つの商品は、投資初心者にとってはド定番中のド定番ではあります。

楽天証券の積み立てランキングとNISAランキングのそれぞれ1位と2位で、どちらを選ぶか迷われている方も多いと思います。正直、私も調べれば調べるほどわからなくなってきてます(笑)

そこでこの2つの積み立てをほぼ同時に始めて、その損益を月1で報告します。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)2回目積立

2021年1月5日にeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の第2回目の積立がありました。

その翌日、積立総額83,333円に対して、トータルリターンは+243円でした。

評価損益率は+0.29%です。

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)1回目積立

2021年1月5日に1回目の積立がありました。

翌日には112円増えてました。

積立総額33,333円に対して、トータルリターンは+112円でした。

評価損益率は+0.33%です。

【S&P500 VS オール・カントリー】評価損益率の結果発表!

eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)の評価損益率は+0.29%

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の評価損益率は+0.33%

ということで、今回は

eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の勝利です!

米国株式(S&P500)押し派の主張 

米国株式(S&P500)に投資をしている人たちの主張はどんなものがあるのでしょう。

●米国株式は1800年以来、一貫して右肩上がりを続けてきた

●長期で右肩上がりを続けてきたのはアメリカだけ。世界大恐慌、ベトナム戦争、ITバブル崩壊、リーマンショックをも乗り越えてきた。

●先進国で人口が伸び続けているのはアメリカだけ

●アメリカは世界最大の経済大国、GDPは世界最大

●アメリカの大企業はほとんどがグローバル企業。海外売り上げ比率は近年は40~50%もあるので新興国の成長も米国市場で取り込める

●投資に対する法制度がしっかりしていて投資家が法によってしっかり守られている

●運用コストが全世界より安い

●2013年度の『バフェットからの手紙』で、投資の神さまと言われているウォーレン・E・バフェット氏(注1)が、将来の遺言として自分の妻に資産の90%をS&P500のインデックスファンドで運用するよう指示している。個人投資家にもS&P500のインデックスファンドを勧めている。

●全世界はs&p500と比べてリターンが小さい。その上、最近の分析ではその分リスクも小さいわけでもないということが分かった。

●全世界は低成長の国も含まれているので足を引っ張られる

●過去200年間の米国株式の実質リターンは年率6.5%と「株式投資の未来(ジェレミーシーゲル(注2)著)」に書いてある。実質リターンとはインフレの影響を除外したリターンのこと。インフレで物価が2%上昇していたら、表面上のリターンは8.5%くらいになる

●米国株式はリーマンショック後は絶好調で、直近10年のs&p500の年率リターンは13.5%。1000万円が10年間で3500万円になる計算

ここ10年では米国株は3.3倍、全世界は2.1倍に成長している


つまり、

ここ10年では米国株の圧勝!

アメリカ株最強なのに

他の国に投資する意味

ありますか?

全世界株式(オール・カントリー)押し派の主張

全世界株式(オール・カントリー)に投資している人たちの主張はどんなものがあるのでしょう。

●全世界株式のインデックスファンドへの投資は世界的にも認められた最もスタンダードな投資

●インデックスファンドの生みの親とも言うべきウィリアム・シャープ(注3)も「全世界押し」。その理論でノーベル経済学賞を取った。世界に投資をするということは、ノーベル賞でも認められた資産配分ということ

●色々な地域へ投資をすると、ある地域が不調な時に好調な他の地域がそれをカバーしてくれる。どの国が成長したとしても、取りこぼしなく利益を手に入れることができる

●ひとつの国が長い間ずっと栄え続けたということは、過去の人類の歴史にはない(イギリスの株式が絶好の時代もあった。あんなに栄えたローマ帝国も滅びてしまった)

●アメリカ一国に集中投資して、アメリカに巨大隕石が落ちたらどうするんだ

●長期投資を前提にしているのに、どこかの国に一極集中投資はありえない

●GDPでみれば中国はいつかアメリカに追いつく

●株式も、時代の転換点も、誰も予測はできない

●世界の時価総額加重平均型インデックスファンド(注4)に投資すれば、効率的なバランスにポートフォリオ(投資の組み合わせ)を自動的に調整してくれる

●全世界株式の内訳は、米国を含んだ先進国株式(80%)、新興国株式(13%)、国内株式(7%)。ちなみに米国株式は全体の55%も入ってるので、全世界を買ってれば、アメリカ株の恩恵も充分に受けられる

●米国株式は直近10年は絶好調だったが、暴落や暗黒時代もあった

分散投資こそ長期投資の基本です!

米国株式の暗黒時代

【米国株式の暗黒時代】

●1966年2月~1982年8月 ボックス相場でほぼ値動きなし
(16年長期で停滞)

●2003年 ITバブル崩壊(暴落)
●2009年 リーマンショック(暴落)
この2つの暴落で株価は50%くらい下がった。

【投資のタイミングが悪いと最悪の事態に…】

●ITバブルのピークの時に投資を始めた人は13年間、s&p500は最高値を更新することができなかった。(当時は新興国株式は急上昇)

●1999年3月~2009年2月 リターンは-51.41% 高値でつかまされた後、2回の暴落(ITバブル崩壊とリーマンショック)を経験した10年だった。10年運用したのに株価が半分の時期もあった

つみたてシータさんの動画
【積立NISA】全世界株式と米国株式はどっちがおすすめ?

私たちはどうすれば良いのか?

予測不能な暴落や変動に対して、私たちはどうすれば良いのでしょう?

物理面と、精神面で考えてみました。

【物理的解決法】

ドルコスト平均法で毎月定額積み立てる。高値買いをさけられて、安い時にたくさん買える

長期保有(15年以上)で元本割れのリスクを軽減、複利の効果を発揮できる

【精神的解決法】

●自分のマインドに言い聞かせる。

暴落にあっても、狼狽売りは絶対ダメ。(個別株に対しては時として損切りはあり)高値で買って、安値で売ったら、お金は増えない。値下がりし続ける株式に積み立てし続けるには確固たる信念が必要。

などなど

ゆかぞう
ゆかぞう

「ちなみにsp500とオールカントリーの両方を2つ同時に持つのは、アメリカがかなりダブっているので分散投資の意味がない」
という意見の人もいます(うちじゃん)

【最後に】

リーマンショックの暴落で、日本人の投資家のほとんどは投資信託を損切りしてしまったといいます。

その後、株価は回復して上がり続けたのに。

暴落後、株価が回復しなかったことはないのに。

だから皆さん、

こつこつ淡々と積み立て投資を続けましょう!

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(注1)ウォーレン・E・バフェット
10代の頃に新聞配達などでためたお小遣いを元手に、一時期はマイクロソフトのビル・ゲイツと世界長者番付1位を争うまでの「超大金持ち」になった伝説の投資家。
「投資の神さま」の異名を持つ。自分の妻やプロではない投資家(個人投資家)に、S&P500に連動する低コストのインデックスファンドに投資することを勧めている。戻る

(注2)ジェレミー・シーゲル
株式市場の優位性を200年の株式データーを元に実証した。株の長期的な保有が一番リターンが大きいことを証明した。1802年に1ドル株式投資したら2003年に59万7,000ドルになった。国債、金など他のリスク資産よりはるかにパフォーマンスは圧勝。株式100%のポートフォリオ、配当再投資を推奨した。リスク資産と無リスク資産の比率を調整することが大事 戻る

(注3)ウィリアム・シャープ
アメリカ合衆国の経済学者。1990年に全世界株式インデックスファンドの理論ともいうべき「資産運用の安全性を高めるための一般理論形成」にてノーベル経済学賞受賞。証券の最も効率的に分散されたポートフォリオを求める「資本資産価格モデル CAPM」を構築した。

ざっくり言うと「全世界株式インデックスファンド最強!」という理論でノーベル賞を取った。戻る

(注4)
時価総額
公表されている上場株式数に、その時点での株価を乗じたものが時価総額
市場の評価による企業の価値と考えられる

時価総額加重平均型
組み込まれている銘柄の割合を時価総額の大きさで決めること

時価総額加重平均型インデックスファンド
市場全体を買うの同様のポートフォリオを組んだインデックスファンド


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